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建築工学専攻 博士前期課程2年 辻 勇弥 「さらば青春の光」

注:本文章は、建築工学科目と社会基盤工学科目の合同OB・OG会組織「構築会」の会誌のための記事を転載したものです。

 長く続いた学生生活も、残すところあと半年ほどになりました。飽きるほど食べた学食も心なしか味わい方が変わってきたように思います。2年前、大学院に進学することを決めたときは、まだ勉強する必要があるのかと感じながらも、大学で学んだことが自分のものになっているという実感がなく、何か一つでも「これを学んだ!」と言えるものを得るために、大学院で学ぶことを決意しました。不安のなか大学院で学んできましたが、1年半経った今、この決断をして良かったと心の底から感じています。
 私は大学院に進学してから、RCとCLTを組み合わせた建築構造の研究に取り組んでいます。この分野の研究はまだ少ないので、先生方だけでなく、委員会の方々も含めて、全員で手さぐりになりながら研究の可能性を考えていくところが、この研究の面白いところだと思います。大学院に入った当初は学びを深堀することが目的でしたが、今では研究の可能性を探っていく過程で得られる様々な視点や意見こそが自分にとって最大の学びになったと感じています。大学院での経験を経て得た知識や考え方は、これから建築の世界で働いていく上での自分にしかない武器になると思っているので、残りの時間も精一杯取り組んでいきたいと思います。