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建築工学コース4年 吉田 浩輝 「自分の夢は何だろう?」

建築工学コース2年 野口 周輔 「建築学科二回生になって」

注:本文章は、建築工学科目と社会基盤工学科目の合同OB・OG会組織「構築会」の会誌のための記事を転載したものです。

 「自分の夢はなんだろう?」この疑問は小さいころから常にまとわりついてきました。小学生の頃は、「お寿司屋さん」「大工さん」「プロ野球選手」などその当時では純粋になりたいと思っていたものをいくつも上げていました。しかし中学、高校と上がっていき将来について真剣に考える機会が増えるうちに、夢は「安定したサラリーマン」などと無味乾燥なものとなっていきました。しまいには「将来の夢はない」と言っている自分もいました。いつからかあの時のように自信や希望をもって夢を語れなくなった自分に少し悲しさも感じました。

 そんな僕が「大学で何を学ぼうかな」と考えたとき、小さいころからモノ作りが好きだったということから何となく建築を志望しました。しかし、建築を勉強していくうちに建築の面白さ、重要さを感じて、今では、「この選択は間違いなかった」という風に自信を持って言えます。そして、一時は将来の夢がなかった僕ですが、建築を学んでいくうちにある夢ができました。それは、「丈夫な建物を設計して災害から人々を守りたい」ということです。というのは、記憶にも新しい熊本地震や東日本大震災など、当時は連日のニュースでたくさんの人が被害にあったということを知り、悲しく思い、そして来るべき南海トラフに対しての恐怖心も増していきました。そんな中、建築を勉強していくうちに人々の命を救える手段として建築は凄い大きな役割を持っているということにも気づきました。だから将来、自分が建物を設計して地震などから人々の命を守りたいと考えるようになりました。その夢の実現に向けて、来年の春から大学院進学が決まったのでしっかり勉強していきたいと思います。

 ここで少し四年生になって研究室配属されてからの近況報告をしたいと思います。僕は鉄筋コンクリート系構造学領域の研究室に配属されました。配属されてからは四月の半ばには研究テーマが決まり始動しました。3年までに習ったことは当たり前の知識としてさらに専門的なことを勉強していき、着いていくのに必死でした。今は少し慣れてきた部分もありますがまだまだ分からないことだらけです。研究室のメンバーはとても楽しく、いい人たちばかりです。またうちの研究室の特徴として留学生が多く、異国のことも知れるといういいこともあります。そんな研究室の生活は毎日が充実しています。

 最後になりますが、大学での生活というものは、自分の興味のある事について深く学ぶことが出来、自分の時間を勉学に限らずさまざまな事に使うことで自分を磨くことができる、人生においても大切な時間だと思うので残りの学生生活を精一杯過ごしていきたいと思います。

 今回これを執筆させていただくことになり、大変光栄に思います。改まった文章を書くのは苦手なのでとても緊張しております。とりとめのない内容になりそうですが、どうかよろしくお願いします。

 一回生の授業は、楽しくもあり、煩わしくもあり、良くも悪くも大学の授業だなと思いました。もし期末テストがないのなら楽しかった授業ばかりでした。特に、数学科と建築学科で迷うほど、数学が好きだったので、線形代数と解析学の授業は楽しくて仕方ありませんでした。居眠りしている人間の気が知れません。第二言語はロシア語を選択したのですが、これが難しくて大変でした。ロシア語ではなくて英語が世界の公用語になっていてくれてよかったです。試験が簡単だったのが唯一の救いでした。

 二回生になってからの授業は、専門的になって難しくはなりましたが、将来に直接繋がる勉強なのでやる気に溢れています。高校生の時から構造系に興味があったので、構造力学を楽しんでいます。逆に製図はとてもつらいです。アイデアを出している段階や、それをラフな図面にしている時はとても楽しいですが、細部の寸法を決め、いざそれを製図するとなると気が滅入りそうです。特に透視図は、絵が苦手な自分にとっては苦痛です。ただ、避けては通れない道なので愚直に頑張りたいと思います。

 普段の生活では、通学が一番大変です。というのも家が堺市にあるので、吹田キャンパスに来るまでに電車だと一時間半もかかってしまうからです。バイクを持っているのでそっちを使ったりもしますが、それでも一時間かかる上にガソリン代がキツいです。下宿したい気持ちもあるのですが、訳あって地元を離れられないので、下宿は出来ません。その理由については長くてここには書ききれないので、ご想像にお任せします。

 大学に入ってから、中高とお世話になった塾でアルバイトをしていますが、ひとにモノを伝えること、教えることの大変さを毎度痛感します。先ほども書いた通り自分は数学が好きで、よく勉強していたので、数学でつまずいたことがほとんどないため、生徒が引っかかる事柄を共感できないことがとても多くて、いくら説明しても不思議そうな顔をされることがよくありました。最近は、自分なりに色々と説明の仕方を考えたおかげか、納得してくれることが多くなった気がします。教える側は教えられる側よりも勉強しなくてはならないんだなと改めて思いました。

 ここまで色々と他愛もない話ばかりを書いてきました。このような不細工な文章をわざわざ読んでいただいてありがとうございました。これからも苦楽を味わいながら、何気ない学生生活を送っていきたいと思います。