地球総合工学科を受験してください。 地球総合工学科は船舶海洋工学科目・社会基盤工学科目・建築工学科目が統合された学科であり、2年次に進級するときに各学科目に分属されます。

 

まず全学共通教育科目の講義を受けることになります。それと並行して、専門科目の講義を支障なく理解できる学力を身につけるため、数学、物理、化学、物理実験、図学などを専門基礎教育科目として、また、地球総合工学科の共通基礎科目として、地球総合工学概論I、IIを受講します。

 

船舶海洋工学科目・社会基盤工学科目・建築工学科目のいずれかに所属して、それぞれの専門領域の知識を深めていくことになります。 建築工学科目では、建築設計・計画系、建築構造系、建築環境・設備系に関する数多くの講義が行われます。各講義の内容、関連する共通教育・専門科目、各講義の関連は以下の表「学習・教育目標を達成するために必要な授業科目の流れ」を参照してください。

 

自分の専門とする方向を見きわめる時期と考えるとよいでしょう。カリキュラムに従って、必修科目で基礎をしっかり築くとともに、広く学科目の体系を学び、今後の自分の進む方向をよく考えて下さい。とくに、高学年ほど多くなる選択科目に関しては、自分の進路を考え、適切な科目を選んで下さい。わからないことがあれば、先生に積極的に相談して下さい。

 

いずれかの研究室に入って卒業研究および卒業設計を行います。卒業研究は専門分野をリードする第一級の先生から密接な個人指導を受けながら、先輩の大学院生にも助けられ、最先端の研究課題に取り組むことになります。また、卒業設計は在学中の設計課題の中で最も時間をかけて、自らのつくりたい建築物を自由に構想し設計するものです。ともに大学で学んだ基礎学問の集大成といえますが、ほとんどの学生にとって答えの分からない課題へのはじめての挑戦であり、実質上、建築技術者・研究者としてのスタートとなるでしょう。

それぞれの分野の基礎的かつ幅広い知識をもった技術者として社会へでることができますが、多くの学生は、地球総合工学専攻建築工学部門へ進学して、博士前期(修士)課程あるいは博士後期(博士)課程でさらに高度な専門知識と研究能力を身につける道を歩んでいくことになるでしょう。