建築工学コース博士前期課程2年 周 楚嫣

建築工学コース博士前期課程2年 Suian Pradhan

建築工学コース博士前期課程1年 SOPHOAN VUTHIKA

建築工学コース博士前期課程1年 盛 紹宇

建築工学コース3年 カン テウク

 家に帰る途中で蝉の声が聞こえました。 「もうすぐ夏が来るのか。」と思いました。 三年前の夏、私はまだ中国・中南大学の学部の三年生でした。あの時、人生は一度しかないから、どうしても外の世界を見たいと思って、日本へ留学することを決きめました。そして頑張って勉強して、大阪大学大学院に合格しました。

 私はずっと免震建物に興味を持っていたので、入学後すぐ基礎知識の勉強を始めました。当時、自分の知らないことが多すぎて、パニックに陥りました。でもここからが踏ん張りどころです。ゼロから勉強すればいいと思って、毎日知らない単語をペンで引いて、繰り返して暗唱しました。そのお陰でゼミの時だんだんみんなの研究内容を聞き取れるようになりました。

 初めて自分の解析結果を研究室のゼミで報告した時、もの凄く緊張して頭の中で何度も繰り返し練習しました。本番の時、声が震えて報告したことが記憶に残っています。それから経験と知識を積んで、自分がスムーズに報告できて、説明も上手くできるようになりました。その後、学会発表も経験して、とても勉強になりました。こうして知識を積み重ねて成長でき、大阪大学に来てよかったと思います。

 入学したばかりの時は、先輩たちのお蔭でなんとか日本での生活に慣れました。最初研究室のみんなと仲良くできるかと心配しましたが、みんなと食事に行ったり、旅行したりして、距離を一気に縮めました。

もちろん、せっかく日本に来たのだから、日常生活も楽しみたいです。USJへ遊びに行くことが大好きなので、年間パスを買って、2ヶ月ごとに遊びに行きます。でもジェットコースターに乗る勇気はありません(笑)。卒業する前に勇気を出して乗ってみたいです。

 あっという間に自分がM2の「先輩」になりました。最後の一年で、頑張って自身の研究をより良いものとするために研磨して、充実した日々を送りたいと思います。

 ネパールから来ましたスージャン・パラダンです。2016年の夏に大阪大学博士前期課程・建築工学科コンクリート研究室に入りました。

 日本は自然災害が頻繁に起きる国ですが、インフラの発展を見ると素晴らしく思い、いつも感動しています。

 日本の様々な大学を調べたところ、私に一番適しているのは大阪大学であると考えました。この大学に入学し、修士課程をとることにしました。

 経験豊かな教員と研究を重視する教育の組み合わせにより、建築を学ぶ学生にとって大阪大学はとても魅力的です。この大学で研究することになってから、自分の専門知識と経験を深めることができています。また、研究については先生や先輩、同期から貴重なアドバイスを受けて、より良い成果を出すことができています。その上、大阪大学はすべてのコースを英語でも提供しており、外国人留学生向けにも素晴らしい環境になっています。
もちろん、せっかく日本に来たのだから、日常生活も楽しみたいです。USJへ遊びに行くことが大好きなので、年間パスを買って、2ヶ月ごとに遊びに行きます。でもジェットコースターに乗る勇気はありません(笑)。卒業する前に勇気を出して乗ってみたいです。

 学ぶことが多くあり、これからも専門および人生について学び続けようと思っています。この大学で学んだことをネパールの発達に生かせると考えています。以上の理由で、大阪大学に入学する選択は正しかったと考えます。

 大阪大学を選んでくれた後輩のみなさんに「ようこそ」と「頑張ろう」の二単語を贈ります。

 私は大阪産業大学建築・環境デザイン学科を卒業し,建築・都市計画を学ぶため今年度から大阪大学の大学院へ来たカンボジア出身のSOPHOAN VUTHIKAと申します。 

 学部ではピーターアイゼンマン(アメリカ合衆国出身の脱構築主義建築の建築家)の理論を中心に研究を行ってきました。彼の理論は現在存在する「モノ」の過去や歴史といったAnteriorityや、「モノ」の歴史や内部性を示すInteriority、外部の環境を取り入れた外部性を示すExteriorityなどの概念に基づいています。彼の理論に自分の考えを重ねたうえで、中国や台湾でみられる局所的な人口集中による人口密度の解決策という社会的背景に着目し卒業研究をまとめました。

 大阪大学の大学院では、これまでの研究の蓄積にもとづきながら単体としての建築だけでなく、周辺環境との関係性等にも考慮した計画理論に発展させていきたいと考えています。従来の建築のように床、壁、天井といった構成で成り立つ建築物とは異なったアプローチで、建築物や自然と共生できる空間づくりを目指していきたいと考えています。

 卒業後は、日本の建築設計事務所で働きたいと考えています。そして、将来は学んだことを糧にして母国に帰り、仕事をとおして日本や母国に対し、災害を意識した建築や、大学院で培った理論や研究をもとにして、住宅からまちづくり、都市計画といった様々なスケールで計画を考えられるような建築家を目指していきたいと考えています。

 私は2016年、中国の湖南大学の建築環境設工学科を卒業し、留学のために日本に来ました。最初の一年は、京都にある日本語学校で日本語を学びながら、目標の大学院を探していました。京都で生活しているうちに、関西人の親しみやすい性格、関西の深い歴史に惹かれ、関西圏の大学院に進学することを決めました。

 翌年、大阪大学大学院の工学研究科の進路説明会に参加し、担当の先生方から丁寧に専攻について紹介して頂き、その後の研究室見学でも、研究室の先生や学生に親切に接してもらい「ここで研究したい」という気持ちが強くなりました。指導教員の先生はとても優しくて話しやすく、研究に情熱的に取り組んでおられ尊敬しています。また先生が、湖南大学と大学の先生を良くご存じであったのにも驚きました。改めて国際的な環境で研究しているという実感と、研究しやすい環境を提供してくださっている先生方、大学の皆様に感謝し、自分にとって一番良い選択が出来たと確信できました。

 研究生として研究室に配属になった後、学部4年生と一緒に授業やゼミに出席するだけでなく、学術会議やシンポジウム、各種見学会等に参加する機会にも恵まれ、視野を広げるきっかけとなりました。また先生方の指導とサポートのおかげで、昨年大学院試験に合格することが出来ました。今年度、新M1として自分の将来及び今後研究室の発展に貢献できるように、皆さんと一緒に頑張っていきたいと思います

1.阪大での学部生活
 僕は韓国からの留学生で、今阪大の建築3年生です。いつも留学生ということで、様々なことで便利ではないはずと思われていますが、そうでもないです。僕の学年は留学生がただ僕一人だけで、慣れるのは結構難しかったですが、逆に色々同じ年生の友達から手伝ってもらったり教えてもらったりしています。(皆優しいです。) 僕は力学などが好きで昔から勉強してきたので、最近日本人の友達の構造力学の勉強とかを手伝ってあげたりしています。あと学部の中でもいろいろな集まりがあるので、参加するといい経験になると思います。

2.建築の授業
 建築部門は、地球総合工学科という中にある一つの部門です。これ以外にも社会基盤と海洋船舶の部門があります。僕がいる建築は2年生から本格的に専門の勉強が始まります。建築の中でも様々な研究室があって、4年生になったら配属されますが、とりあえず、3年生までは科目全部を勉強しないといけないです。僕も1年生の時は2〜3年生でやりたい勉強をするかなと思いましたが、1級建築士の試験のためには全部やらないといけないと言われています。2年生の時は空気環境、構造力学基礎、設計の基礎などを勉強することにより、だんだん自分がどの分野に合う人間か、あの科目はどんなことを勉強しているか、またその科目はどんな研究室とつながるのかを考える機会になると思います。空気環境の科目では部屋の換気や空気の動きに対して勉強し、構造力学では基本的な柱と梁でなっている構造から勉強します。設計では最初に図面ってどういうものかをわかるためトレーシングから始め、自分でギャラリーやカフェなどの計画をやってみるいい機会となります。三年生になったらもっと詳しい勉強になりそうですが、まだ3年生の始めなのでよくわからないです。

3.留学生の仲間
 建築部門は、日本が優秀であるからいろいろなところから留学生が来ますので、経験を広げるいい機会になると思います。僕の学年には留学生がいませんが、他の学科の留学生に会うことが多くなり、また多くの留学生同士の集まりによっていろんな言語を身につけることができます。工学部の学生って言語勉強が嫌いな人も多くいるし、僕もその中の一人でしたが、今は中国人の友達と英語圏の友達ができて全然喋れなかった言語を喋れるようになりました。