PCMを組み込んだソーラーチムニーの換気性能に関する研究
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■背景 | ||
太陽熱による空気温度の上昇から生じる浮力は、自然換気の駆動力として利用でき、
それを利用した建築物の自然換気手法としてソーラーチムニーが挙げられる。既往の研究において、
ソーラーチムニーに関する種々の検討がなされてきたが、ソーラーチムニーは日中の太陽熱を利用するため、
夜間での利用難しく、日射変動の影響を大きく受ける不安定な換気システムであるという欠点があった。
■研究目的 | 本研究では、ソーラーチムニーの集熱壁に潜熱蓄熱材としてPCM(Phase Change Material)
を組み込むことで、日中に蓄えた熱を夜間に放熱させ、夜間においても安定した換気量を有する、
24時間自然換気システムの構築を目的としている。
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■PCMとは |
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本研究で用いたPCMの相変化概念図・外観写真・物性表を下左図に示す。 PCMは相変化中に温度がほぼ一定に保たれることから、日中、夜間においてそれぞれ安定した吸放熱性能を示す。 これを利用して、夜間においてチムニー内空気温度と外気温の温度差を確保しようという考えである。 |
■これまでの成果 |
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■発表論文 |
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No. | タイトル | 著者・発表者 | 掲載 | 年月 |
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国際学会・国際シンポジウム | ||||
01 |
Ventilation Performance of Solar Chimney with Built-In Latent Heat Storage
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Yutaka Kaneko, Kazunobu Sagara, Toshio Yamanaka, Hisashi Kotani
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International Conference on Thermal Energy Storage
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2006.5
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国内学会発表・国内シンポジウム | ||||
01 |
PCMを組み込んだソーラーチムニーの換気性能に関する基礎的研究
(その1)実験によるソーラーチムニー内の温度変化と換気量の把握 |
金子豊,相良和伸,山中俊夫,甲谷寿史,Someshower Dutt SHARMA
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日本建築学会近畿支部研究報告集 第45号 環境系, pp.113-116
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2005.6
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02 |
PCMを組み込んだソーラーチムニーの換気性能に関する基礎的研究
(その2)ソーラーチムニーの換気計算モデル |
金子豊,相良和伸,山中俊夫,甲谷寿史,Someshower Dutt SHARMA
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日本建築学会大会学術講演梗概集 D-2, pp.591-592
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2005.9
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03 |
PCMを組み込んだソーラーチムニーの換気量予測に関する研究
(その1)実大模型を用いた屋外実験及び換気量予測モデルの検討 |
金子豊,相良和伸,山中俊夫,甲谷寿史,落合奈津子
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空気調和・衛生工学会近畿支部学術研究発表会論文集, pp.239-242
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2006.3
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04 |
PCMを組み込んだソーラーチムニーの換気性能に関する基礎的研究(その3)実大模型を用いた屋外実験及び換気量予測モデルの精度検討
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金子豊,落合奈津子,相良和伸,山中俊夫,甲谷寿史
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日本建築学会近畿支部研究報告集 第46号 環境系, pp.345-348
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2006.6
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05 |
PCMを組み込んだソーラーチムニーの換気性能に関する基礎的研究(その4)ソーラーチムニーを付設した建物における換気量予測シミュレーション
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落合奈津子,金子豊,相良和伸,山中俊夫,甲谷寿史
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日本建築学会近畿支部研究報告集 第46号 環境系, pp.349-352
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2006.6
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06 |
PCMを組み込んだソーラーチムニーの換気性能に関する基礎的研究 (その5)換気量予測モデルにおける放射熱伝達及び対流熱伝達率に関する検討
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金子豊,相良和伸,山中俊夫,甲谷寿史
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日本建築学会大会学術講演梗概集 D-2, pp.733-734
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2006.9
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