インターネット解析プロジェクト

 本プロジェクトの目的は,さまざまな研究者が独自に開発したプログラム群を,それぞれの特徴を活かしながら統合することによって,より高度で高精度な構造解析システム(統合化構造解析システム)を構築することである.具体的には,複数台のパソコン(ステーション)が別個のプログラムで各構造部分を詳細に構造解析し,全体剛性方程式を担当するパソコン(ホスト)と,インターネットを介して情報を通信しあうことで構造解析を進める.互いに通信する情報は境界自由度に縮約した剛性・変形・復元力であり,増分解析を行う上でこれらの情報をステップ・バイ・ステップで通信しあう.この統合化構造解析システムにより,各構造部分の不安定挙動の連成効果も考慮可能な詳細な構造解析が実現できる.


解析事例

3階建て筋かい付きラーメン構造の地震応答解析


本プロジェクトの参加者

氏名

所属

担 当

プログラム名称

備  考

参 考 論 文

多田元英

大阪大学

平面骨組解析(ホスト機能を含む)

NETLYS

Poly-Linear型の一般化塑性ヒンジ,移動硬化と等方硬化,柱梁接合部パネル,圧縮材の曲げ座屈

多田元英,桑原 進:インターネットで異種プログラムを統合した構造解析システムの基本考察,日本建築学会構造系論文集,No.580,pp.113-120,2004年6月

多田元英

大阪大学

合成梁部材の解析

COMPO

コンクリート床と鋼梁で構成される合成梁部材の解析

多田元英,桑原 進:インターネットで異種プログラムを統合した構造解析システムの基本考察,日本建築学会構造系論文集,No.580,pp.113-120,2004年6月

大神勝城

日鐵プラント設計

局部座屈解析

NASP

H形鋼や箱形断面部材の局部座屈解析

上谷宏二,大神勝城:完全適合型高次平面シェル要素を用いた幾何学的非線形解析法,日本建築学会構造系論文集,No.511,pp.93-100,1998年9月

金尾伊織

京都大学

横座屈解析

なし

H形鋼の横座屈解析

金尾伊織,森迫清貴,中村 武:一軸材料線要素からなる梁−柱有限要素を用いたH形鋼梁の弾塑性横座屈挙動の解析,日本建築学会構造系論文集,No.527,pp.95-101,2000年1月

玉井宏章

広島工業大学

露出柱脚の解析

NETBASE

アンカーボルトとベースプレートで構成される露出柱脚の解析

玉井宏章:変動軸力の影響を考慮した露出柱脚付骨組の弾塑性解析法,日本建築学会構造系論文集,No.571,pp.127-135,2003年9月

安井信行

長崎総合科学大学

局部座屈解析

なし

円形鋼管の局部座屈解析

安井信行:軸力と曲げを受ける円形鋼管の局部座屈挙動解析に関する研究,日本建築学会構造系論文集,No.561,pp.201-208,2002年11月

Pan Peng

京都大学

オンライン実験

なし

インターネット解析と統合したオンライン構造実験

Peng Pan, Motohide Tada, and Masayoshi Nakashima: Online hybrid test by Internet linkage of distributed test analysis domains,日本建築学会近畿支部研究報告集,2004年6月

桑原 進

大阪大学

インターネット環境の整備

多田元英,桑原 進:インターネットで異種プログラムを統合した構造解析システムの基本考察,日本建築学会構造系論文集,No.580,pp.113-120,2004年6月


問い合わせ先:大阪大学大学院工学研究科建築工学専攻 多田元英(tada@arch.eng.osaka-u.ac.jp)


このプロジェクトの概要は以下の論文に掲載している.

多田元英,桑原 進:インターネットで異種プログラムを統合した構造解析システムの基本考察,日本建築学会構造系論文集,No.580,pp.113-120,2004年6月