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theme:
社団法人日本アルミニウム協会主催
『アルミニウム建築構造デザインコンペ』

prize:
入選

title:
ribbon STRUCTURE

design:
長谷川豪(M2)
八木利典(M2)

concept:

アルミニウムについて我々が注目したのは次の3点である。

 1.アルミの自由度の高い断面形状
2.加工精度の良さ
3.アルミ独特の質感

ここで提案するのは以上の3点を利用した、
自由度の高い建築システム、
そして人々に親しまれる新しいアルミニウム空間である。

01
薄っぺらい板は弱軸方向にすぐ曲がってしまう。
これをねじると曲がりにくくなることが確かめられた。
これを垂直加重を支える部材に応用する。
ribbon structureと呼ぶ。
このねじれは特殊な押し出し加工によって可能になる。

02
ねじれは構造的に強くなるだけでなく、
周囲の複数の風景を同時に取り込むことが出来る。
また、人が移動することによって刻々とその映し出す
風景や光の様相が変わっていく。
それはねじれる角度の大きさによっても異なる。

03
屋根は極力薄く軽くするために柱の直径500を単位とした
ハニカムサンドイッチ構造を用いる。
その径の内側にribbonは貫通するように溶接される。
水平力には弱軸方向を各部材が補うようにして
配されることで抵抗する。全体で釣り合いがとられている。

04
この建築は、ねじることによって壁のようにも柱のようにもみえる
垂直部材の配置方法によって、
利用者または運営者の希望に対応することが出来る。
この部材の特徴として、外部に向かって閉じつつ開くことも可能であること、
またハニカムを増殖させることで自由な平面を実現できることである。

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