Window Master [link]


自然換気専門の民間企業です。
民間企業の宣伝をするわけではないのですが、自然換気が専門のビジネスとして成り立っている好例です。
天窓、一般窓、サッシなどのパーツ毎に会社があるVKRグループの1つで、窓開閉用モーターのメーカーとしてスタートしました。
解析に基づいた窓開閉制御のシステム作成、実際の取り付け、最後はメンテナンスまで、自然換気用の窓開閉装置に特化しています。


cimg2223 コペンハーゲン北へ電車で30分のVedbaekというところの企業団地内にある。 cimg2273 マネージャー、Mr. Steen Hagelskjaer。
cimg2272 スタッフにはAalborg大学の卒業生の2人がおり、特にMs. Alice Andersenとは以前に面識があったこともあり、 忙しい中、建物見学に連れていってもらう。 cimg2225 モーター駆動の自動開閉装置。WindowMasterは、この装置の販売、工事、メンテナンスを行うメーカーである。窓自体はグループ企業の分担。
cimg2226 アップ。こちらではこういう押し出し窓がほとんどで、もちろん圧力検知ストッパー等で、安全面は大丈夫とのこと。 cimg2244 ツボーノア地区にあるNCCビル。内部の見学をさせてくれた。
cimg2232 完全なオープンアトリウムで、各階の窓とアトリウムの天窓が制御されている。 cimg2231 アトリウム中央に池があり、水を流している理由が、嘘かホントか、自然換気なのでファンの音がせず、話し声が聞こえすぎるので、わざと暗騒音を作っているとのこと。
cimg2238 自動制御されているのは排煙窓のように見える高窓のみで、下部の大開口は手動で開閉。 cimg2230 天窓の様子
cimg2234 近寄ると、制御用モータが見える。下の黒いものはラジエータ。 cimg2270 もう1件は、昔の地主の屋敷をリニューアルして企業の事務所としたというもの。
cimg2257 中庭形式の建物で、中庭にガラス屋根をかけてアトリウムとしている。 cimg2252 オープンアトリウムでなく、アトリウムと居室が区切られているので、制御する開口部は、外壁、アトリウムに面した内壁、及びアトリウム天窓。
cimg2253 レンガの躯体を残して、ガラスで部屋を仕切っており、なかなか美しい。 cimg2256 アトリウムに面した内壁の開口部。扉上部に開口あり。
cimg2265 サッシ無しでガラスの開口部を開閉するのは美しいものの、気密性が低いので、換気計算もやりにくく、高精度で制御するのは難しいと思われる。 cimg2258 実際は室間のことはあまり考えず、内壁面の開口は外壁の制御と連動しており、要するに外壁とアトリウム天窓で「ざっくりとこれだけの換気量が確保できる」ということだそうだ。
cimg2255 アトリウム上部天窓。 cimg2262

2階は木造の小屋組みを残して改修。

リフォーム、リニューアル、コンバージョン・・・流行のようにカタカナが使われるのには違和感があるので、ちょっとした私見を(下に続く)

cimg2261 ところどころ、室内にも天窓あり。 特にコンバージョンという語は流行だが、用途変更のための改修、ということならば、用途変更というソフトに対する語と、改修というハードに対する語は分けて定義すべきではないか。