イエブレ大学その2・Sandberg研究室編

Sandberg研究室の実験装置です。
広い実験室(というより実験ホール)の中に実物大の装置が点在しています。実大実験が基本です。
広い工作室(木工、金工用それぞれ)もありますが、装置は原則エンジニアの皆さんによる自作で、なんと風洞も自作だそうです。

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教室の換気実験用実大模型。
天井高可変、周囲温度制御可能。黒板もちゃんとあり、実際の授業下での実験も行う。この装置は頻繁に使われていて、現在はHans Wigoによる関係つ空調の実験。
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教室模型内の置換換気ディフューザ。
見かけない形状だが、イエブレのローカル企業によるもの。ローカル企業との連携も必要なので、あえてこれを使用しているとのこと。
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待機中のマネキン達。
全てエンジニア達による自作。
スパイラルダクト内に発熱体を設置している。
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マネキン近傍の測定。
口にチューブをつけて、吸気濃度の測定中。発熱量は諸説あるが、Sandberg先生のところでは100W。
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単なる発熱体としても活躍するマネキン。
天井に見えるのがChilled Beamで、天井放射冷房の実験中。
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取り外したChilled Beam。
冷水パイプにフィンをつけている。
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PVパネル実験装置。
IEA Annexが終了して、現在は使われてない。怖いことに傾斜可能。PVの効率向上のため裏面の通気層で冷却する煙突換気の検討を行っていた。「使ってないなら欲しいなあ」と言うと、「ええで、もって帰り」と言われた。
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キッチンの換気実験装置。
3DKの集合住宅を全て再現した装置があり、その中にある。
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同じく集合住宅実験装置内の居間。
現在はほとんど使っていないようだ。
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ジェットの可視化装置。
種々の吹き出し口を付けて、可視化を行う。
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実験室の片隅にあった写真。
Magnes Mattssonが移っているので、10年くらい前か?
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別の装置内。
中央にあるのは、粉塵計。最後の写真にあるMagnus Mattssonが実測に持っていたもので、検定中。
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風洞。
回流式で、なんと自作。エンジニアのLeif Claessonが専属。制御装置は素晴らしく古く、僕1人では使えなかった。
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風洞実験中。
イェーテボリの風環境の可視化中。地表面に小麦粉をまいて、その飛散状況を撮影。
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トンネル内気流の実験装置。
一般的なスウェーデンのトンネルは岩盤むき出しのため表面に水が出てきて、冬季に出入口から入る冷気で氷結する問題のための気流性状の検討。
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トンネル気流測定中。
主に、列車移動による出入り口での巻き込み気流性状を検討。Bojan君が卒論として実験していたが、彼はそのまま研究を続けたいとのこと。
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トンネル実験。
可視化中。
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可視化用レーザー。
非常に明るかったので、どこにレーザーがあるのか探していると、「ここやでえ」と装置の片隅にあり、非常にコンパクト。
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小型風洞。
ほとんど使われていないが、教育用には非常に良い。
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小学校の環境調査。
Magnus Mattssonが小学校の実測をしているので、連れていってもらった。空気清浄機(デカイ)を常時設置して、温熱・空気環境の長期測定。
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小学校の環境調査。
スウェーデンの小学校では、外から室内に持ち込む花粉やペットの毛などによるアレルギーが問題で、多くの子供がアレルギーを持っているとのこと。