コペンハーゲン建築探訪その1
 設備や室内環境に関しては、別途書きます。このページは、単なる趣味の建築探訪です。
 2002年に、山中先生とZoli君とともにRoomvent2002に参加して以来のコペンハーゲンです。
 前回は夏だったので夜にも街歩きができましたが、今回は日中のみでした。
 前回行ったところは掲載していませんので、また別に書きたいと思います。
 ヨーロッパ建築案内3(TOTO出版)で大物だけは確認して、結局、現地で入手したCopenhagen Architecture Guideに従って歩き回っていました。

cimg1486
まずは、何はともあれヤコブセンのSASロイヤルホテル。
夏に見た青空の下よりも、デンマーク特有のグレーの空に溶け込んでいるほうが似合う、アールトはまた違った北欧の一面をみせるモダニズムの代表作である。
cimg1568
低層部と高層部の組み合わせは大阪駅前ビルと同じと言えば同じですが、抜群のプロポーションと街並みへの調和という意味で存在感あり。
 小汚い格好だったが、もちろんロビーに侵入して・・スワンチェア。
cimg1569
エッグチェア。
 埋もれてしまうとと周りの視線が遮られて良い。こちらの滞在中に奮発して一度(一度でよいのだが・・)は宿泊しようとたくらんでいる。
cimg1494
ブラックダイヤモンドの愛称で知られる、王立図書館。
 運河沿いにあることもあり、夏の青空の方が似合う。
cimg1499
パンフレットによるとジンバブエ産の黒花崗岩とのことだが、僕がいちばん好きなアングル。
cimg1500
館内は、よくあるアトリウムと言えなくもないすが、おおっと言わせる迫力がある。
cimg1508
上層部から見下ろすと、スカイブリッジが良いアクセントである。
cimg1521
ブラックダイヤモンドの運河を挟んだ対岸にあるUnibankの本社。
 同じ形状が並んで壮観。
cimg1528 外付けブラインドが印象的。 cimg1670 黒い石貼りが、夕陽(と言っても4時過ぎ)に映える。
cimg1487
デンマークの現代建築を代表する建築家、ヘニング・ラーセンによるデンマークデザインセンター。
 デザインといえば椅子・・(右の写真に続く)
cimg1492
くねくねした椅子は、パントン(ここの人に教えてもらったが、知らなかった、不勉強です)のデザイン。
 FRPは最初違和感があるが、長時間座っていると体が合ってきて、案外良いかもしれない。
cimg1490 椅子とテーブルのセット cimg1484
コペンハーゲン中央駅北西のホテルアストリア。
 細長い敷地の建物で、建築ガイドによると「客室は寝台車のよう」とあり、これも宿泊せねば。
cimg1458
1939年建造の集合住宅と郵便局。
 ガイドによると、バウハウスの影響を受けた機能主義、とある。当時最新のガラスブロック、片持ちのバルコニーなどを多用している。
cimg1461
ラジオハウス。
 機能主義の記念碑とのことだが、中には入れず。
cimg1465
ガイドに掲載されいていたヴェスターズ集合住宅。
 リズミカルなバルコニーが特徴とのことであったが、確かにデンマークの街並みでは珍しいかもしれない。
cimg1467
ヤスパーセンビル。
 ヤコブセンによるオフィスビル。
 両端コアで無柱のオフィスらしいが、日曜日で潜入できず。
cimg1468
ティコ・ブラーエ・プラネタリウム。
 マッシブな外観とは裏腹に内部は、スチールむき出しの階段などメカニカルなデザイン。
cimg1473
ハーブマンデパート。
 現在はFotexというスーパー。
cimg1478
歩いていて見かけた工事中の建物。
 PCaの接合部がとっても粗い気がするが・・
cimg1531
デンマーク外務省。
cimg1532 建築家の家と名付けられた、建築家協会の事務所がある現代建築。 cimg1533
建築家の家の裏側。
 完全な鞘堂で、木とガラスの取り合わせが美しい。
cimg1537
プリンセス通りの集合住宅。
cimg1540
クリスチャニア。
 GEN(Global Eco Village network)にエコビレッジとして登録されいているが、実は他のことで有名な場所。ある人は、第2のチボリと言っていた。
cimg1548
軍用地を不法占拠して自治区を形成し、いわゆるヒッピームーブメントによる解放区のようなところ。
 何が有名かというと、この写真左端の天使がタバコとはちょっと違うものを吸っているもの。
cimg1546
地区の大通りにずらっと屋台が並んでいて販売していて、大通りの写真撮影は禁止。
 警察も地区の中には入ってこないとのことで、治安が悪いなどとの話も聞いていたが、普通の観光地との印象。
cimg1547
建物はセルフビルドで、エコロジーと言っても、技術ではなくエコ精神が至る所に見られる。
cimg1553
ここで生まれたというクリスチャニアバイク。
 ここには、色んな文化があり、まだまだわからないことがたくさんあるので、再度来なくてはいけない。
cimg1555
ゲートを出る側には、写真のような文字が。
cimg1574
近郊の住宅地で見かけた学校。
 おそらく中学校。
cimg1575
同じく学校。
 現代建築ながら、木とガラスが落ち着いた組み合わせを見せる。
cimg1654
9月に海中に落とされて、わざわざ観光に来た人が「ええっ、おらんやん」と言った人魚姫像(現在は復活)の近くにある、海沿いの再開発地域。
cimg1655
同じく再開発地区。
cimg1660
同じく再開発地区。
 倉庫らしきものを、店舗に用途変更。
cimg1663
ドロットニング広場の集合住宅。
 1940年代のスラムクリアランス計画に始まり、戦後15年かかって建設される。この形状が広場を囲んで並び、壮観である。
cimg1664
BT社ビル。
 ヘニング・ラーセンによる新聞社の増築。
cimg1666
ダウンタウンの商業建築。
cimg1571
ベラホエの集合住宅。
 ダウンタウンからバスで20分。緑あふれる集合住宅地。
cimg1674
今回のコペンハーゲンで見たかったものの1つが、リベスキンドのWTC案の展示会。
cimg1683
Webなどでしか見たことが無かったが、模型写真と図面で、内容が良くわかった。
cimg1684
リベスキンド自身のプレゼンのビデオも上映されていた。
cimg1682
大略はわかったものの、もう少し詳細の展示があれば良かったとは思う。