DTU(デンマーク工科大学)その1

 2003.10.31にDTUのFanger教授の研究室主催でIAQに関する講演会がありました。講演内容は、HarvardのSpengler教授による住宅のカビ問題ととLBLのNazaroff教授による副流煙問題(ETS=Environmental Tobacco Smoke)でした。

 Fanger先生の研究室へは後日訪問して、講演(阪大の研究内容の宣伝?)をしてくることになっており、今回はDept. of Civil EngineeringCarsten Rode先生を訪問してきました。

cimg1421 DTUはコペンハーゲンから電車で20分のLingbyにある広大な敷地の大学。我々の分野ではPMVのFanger教授が有名で、多くの日本人研究者が訪問している。 cimg1422
紅葉している並木が、阪大のよう。
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Nazaroff先生の講演より。
 タバコの副流煙に含まれる化学物質。
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Carsten Rode助教授。
 熱・湿気が専門で、RodeのRの発音は、フランス語のRのように鼻に抜けるように、かつのどを使った音で、未熟な僕には無理だった・・
cimg1438 実験室は大空間で、その中に種々の実験装置を作っている。 cimg1439
構造実験も同じようなところで行っているが、大空間で余裕あり。
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熱特性の試験用の、部材を挟む2つのチャンバー。
 日本でも見かけるが、こちらは木製で自作。
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以前、外壁性能試験のためにつくったという、同性能の屋外設置チャンバー。
 現在は気密であることを利用して、家具や書類の吸放湿実験中。
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太陽熱利用装置の実験のための実大住宅。
 スペースがもったいないので、中は院生室の様に使っているとのこと。
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窓性能の違いのプレゼン用装置。
 左手前の半透明な窓は、二重ガラスの間に硬化ジェルを挟んだもので、熱的に高性能。
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太陽光模擬装置。
 スウェーデンのルンド大学にも同じものがあったが、外壁の熱性能、日射遮蔽性能の実験用。
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お土産だと言ってもらった、二重ガラスに挟んでいたジェル。
 これ単体での耐火試験や耐久試験も行っていて、半透明のスタイロのようだが、詳細は聞き損ねた。
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約10年前に実験用に作った「ゼロエナジーハウス」。
 研究は終了して、現在は訪問者用のゲストハウスとなっているとのこと。