山中さんのご近況 from Sweden
山中先生が、スウェーデンに
2ヶ月間(97/12/01〜98/01/31)研究員として滞在予定。
滞在機関:スウェーデン王立工科大学(Royal Institute of Technology)
日程および連絡先はこちら
 

98/1/28
 今日でここの研究所とも御別れです。明日はストックホルムのKTHに行って、マルムストロム、ムント両先生にさよならを言いに行って、明後日の朝早く飛行機に乗ります。長いような短いような2ヶ月でした。近況報告に長いことお付き合いくださってありがとうございました。ではまた日本にてお目にかかるのを楽しみにしてます。
 Hej da! ("a" has a circle ahead) (ヘイドゥー、さようならの意味)

98/1/25

 スウェーデンでの滞在も残り少なくなってきました。はじめての海外研修にしては意義あるものになったように思います。2ヶ月程度では、本格的に何かのプロジェクトに参加することはできませんが、プロジェクトをスタートするきっかけにはなると思います。またいろいろな大学の研究体制を知ったり、他国の文化を知ることは、視野を広げる意味で非常によかったと思います。
 それにしても、スウェーデンは人口密度が低い国です。日本より2割ほど広い土地に日本の10分の1以下の人口しかないのですから。なんとなくのんびりした感じがするのは人口密度の所為だと思います。こちらでは、知らない人同士でも目が合うとよくにっこり笑ってHej(ヘイ!こんにちわの意味)と挨拶します。私のような見るからに外国人に対してもそれは同じです。われわれ日本人も見習いたいものですね。
 今日は、マグナスくんとアメリカ人のテリーくんと三人でクロスカントリースキーに行ってきました。今日は天気も良くなかなかのスキー日和。周りの景色を楽しみながら自分のペースで林の中を滑るのはなかなかいいもので、自然を愛するスウェーデン人の冬の楽しみ方の一つであるのが良く分かりました。ただ、いかんせんトレーニング不足なので、息切れがして、下り坂以外は歩いてるようなもんでした。明日はスウェーデン最後の日曜ですが、筋肉痛で寝てるかもしれません。

98/1/22
     Finally winter has come! It had been warm until Sunday, but it snowed in Sunday evening.
     It is -10 degrees in this morning. But the difference between 0 and -10 is less than the difference between 10 and 0. One thing you have to take care of ia to hide your ears in this temperature. The convective heat loss from the skin make chilblains (That is "Shimoyake"). Except for the ears I can survive with the same clothes as in Osaka.
     Today is a fine day. We can really appreciate the sun light. The sun here is low and the light is always almost horizontal. Instead, the polestar is shining at the top of the sky and Orion is low on the horizon.
     There is only a week left for me to stay here for. Time passes so fast. It is true that I am looking forward to coming back to Japan but at the same time I eager to remain here. Very complex feeling!
     See you next time.

98/1/15

     Today I had a chance to present my previous researches.
     Now I am a little relieved and feel relaxed.
     So I'd like to introduce my life here visually.
     Magnus helped me to take photos with digital camera.
     I think there are many people who remember him.
     He came to our laboratory in the summer of 1996.
     Please click some items below.

1. My room in this Institute
2. Magnus with his dolls
3. Huge laboratory

    By the way I will introduce you to the food I eat everyday.
    Morning : Corn flakes with sugar and milk
    Lunch    : Lunch menu at the restaurant of the Institute
                  I can select one from two today's menus.
    Dinner   : Spaghetti, or Pizza, or Packed dinner ready for cooking with Oven, etc...
    On Sunday, I often go to Macdonald's Hamburger. My favorite taste is chicken burger.
See you next time.


98/1/12

 あけましておめでとうございます。
 本年もどうぞよろしくおねがいいたします。
 久しぶりに近況報告をいたします。1月7日にここGavleという町にやってきました。ストックホルムから電車で2時間弱のところにある町です。日本の観光案内書にはまず載っていない町ですが、歴史のあるなかなかいい町です。このまちのKTH所属の建築研究所で1月末まで研究することになります。かの有名な、知る人ぞ知る、Sandberg先生のところです。ここはもともと大学ではなく、研究所だったので、その施設はすごいものがあります。体育館のような実験室に、実験室に付属する工房、広い図書室、など、実にいい環境です。また、研究所の中に会社が3つほどあります。会社といっても社員が一人とかいうところもあるそうで、研究所の人が兼務しているようです。ここでも部屋を一つ使わせてもらってます。阪大での部屋と同じくらいですが、鍵ももらって一人で使ってます。電話もあります。こちらではドクターコースの大学院生も同じように部屋をひとつもらっています。給料ももらえます。いい環境でしょう?
 また、ストックホルムでもそうでしたが、建物の中は基本的に禁煙なので、非喫煙者にとっては非常にありがたいことです。タバコを吸う人は外に出て吸います。喫煙率も相当低いと思われます。しかし意外なのは、男性よりも女性のほうが喫煙率が高いということです。外やレストランでタバコを吸っている女性を非常に多く見かけます。男性は案外少ないのです。スウェーデンは国策として、国民の健康を害するものに対して高い税金をかけます。タバコとお酒は税金が高くて、非常に高価です。タバコは一箱500円くらいはするようです。お酒も自動販売機で買うなんてことはできず、国営の酒屋さんでなければ買えません。営業時間は午前10時から午後6時までで、土日はお休みですので、お酒を買うのも大変です。私もこちらに来てからレストランに入っても、ビールをお替わりするなんてことはありません。けっこう高いですからね。さすが福祉の国っていうところです。
 では今日はこのへんで失礼します。

97/12/22

 今日で、KTHともお別れです。ちょっと長い、冬休みに入ります。
 こちらに住んではや3週間、長くいるといろいろちょっと疲れてきましたが、まあ元気にやっています。実験も一応終わりました。次のイエブレでも続きの実験をできればと考えてます。日本に帰ったら、結果のご報告ができると思います。
 ところで、12/17の報告に少し訂正があります。住宅地のパーキングチケットですが、夜はチケットを買う必要はなくて、昼間に止める場合に限ってチケットを買わなければならないそうです。それから、甲谷君のご指摘があり、スウェーデン人は環境も大切にしていてバスはメタノールで走り、炭素税もあるのではということでした。たしかに、環境も大切にしていると思います。ごみの分別回収は当たり前ですし、風力発電も実用化されています。こちらの大学の研究で、50000へーべのソーラーパネルによる温水プラントを作ってペイするかなんていう研究をしています。永続というキーワードがありそうです。環境のなかでも、街や住宅地の生活環境も大切にしていて、商業的な論理が二の次にされる国です。たとえばある先生は、1926年に建ったという自分が生まれた家を何回もリフォームして快適に住んでいます。いわゆる社会的なストックがちゃんとできてる国です。ただ、当然建設業界や建築家は景気良くはないと思いますが...
 しばらく音信が途絶えるとおもいます。次は、ストックホルムから北に特急電車で2時間のところにあるイエブレというまちから、近況報告を開始いたします。
 では、よいお年をお迎えください。

97/12/17

 はやいもので、こちらに来てからもう2週間以上がすぎました。今週は毎日実験をしています。日本にいるときは、なかなか自分で手を動かして実験する暇がありませんが、こちらでは、ほかにすることがありませんから、久しぶりに自分でデータがとれてうれしく思います。まあ実験と言ってもエクササイズっていう感じですけど。でもいろいろ考えることができて有意義です。置換換気システムにおいて、給気温度を変えることによって、夏と冬の状態を作って室内の温度分布や壁面温度がどうなるかなんてことをやっています。
 それから、今日は「鍵」についてお話したいとおもいます。
 こちらでは、大学でもアパートでも、いたるところに鍵がついています。たとえば、私の住んでるアパートでは入居時に5つの鍵のついた鍵束をもらいます。それぞれ、部屋の鍵、玄関の鍵、洗濯室の鍵、郵便受けの鍵、洗濯室の予約ボードにつかう自分の部屋番号のついた目印を固定するための鍵の5つです。ほとんどのドアはホテルのような自動ロックですから、いつでもどこにいくにも5つの鍵をじゃらじゃら持ってあるかなければなりません。大学でも同じでこちらはキーの数は二つと少ないですが、ロックのほうはあちこちにあります。まず玄関、自分の部屋、実験室、コピー室、プリンター室、コーヒールーム、すべてに鍵がついていて、いちいちキーで開けなければなりません。一度、自分の部屋の鍵を部屋に忘れて(アパートのキーと間違えて...)部屋に入れなくなったことがありました。こちらの先生に言うと、自分の部屋のキーを貸してくれて、これで開けられるとのことでした。先生方は、「どこでもキー」を持っているようでした。しかし、鍵はしまってないけれど、鍵のついた重たい扉もあちこちにあります。よほど治安が悪いのか、あるいは文化なのかわかりませんが、重たい扉がバタン、バタンと人が通るたびに閉まりますから、結構うるさいです。でも基本的に断熱性、遮音性がいいから、部屋にはいると殆ど気になりませんが。
 治安でいうと、こちらでは、治安は非常にいいといいます。確かに、夜一人で歩いていても別に恐くないですね。でも泥棒は多いようです。自転車がとられるのは序の口で、大学のコンピューターがよく盗まれるそうです。麻薬の中毒患者が夜中にやってきて、窓ガラスを割って中のパソコンを盗むこともあるそうで、1階の部屋にはカーテンか鉄格子が入っています。カーテンをしてて中が見えなければだいたい大丈夫だそうです。ノート型のパソコンは一番危ないそうで、私も毎日パソコンを持って通っています。警察に行っても、絶対に犯人は捕まらないそうです。よほど現行犯でもない限りパソコン泥棒を探して捕まえようとすることはないそうです。
 でもスウェーデンはいい国だと思います。不便なことは多いですが。でも身障者や、老人、子供にはやさしい国みたいです。バスだって車椅子、乳母車のまま乗れます。これは人口が少ないからできることかもしれません。日本のように満員バスではちょっとどうしようもないかもしれませんね。
 ないものは多いです。たとえば、ジュースなどの自動販売機、スウェーデンに来てまだ1台しか見たことがありません(それはホテルの中でした)。タバコの販売機は見たことないです。その代わりによく見るのがパーキングチケットの販売機です。これはあちこちにあります。日本でもありますが、住宅地にはないでしょう?こちらでは、住宅地で自分の家の前の道路に止めるのに、毎回チケットを買ってガラスに張り付けとかなければならないような感じです。夜停まってる車は大概チケットをつけてます。もちろん内側からです。中には悪い人もいるようですが、警察がどの程度取り締まるのか、あるいは警察以外の取り締まりがあるのか、そのへんはわかりません。一度スウェーデン人に聞いてみようと思ってます。
 スウェーデン人が大切にしているものは、清潔、安全、福祉、家庭、子供といったところでしょうか。まだ17日間だけの滞在で感じたことで、自信はありませんが。
 では今日はこの辺でご報告を終わります。

97/12/12

今日は午前中に、1時間程度のプリゼンテーションを行いました。日本の教育システムと、大阪大学及び4講座の紹介するとともに、自分の研究について少し話をいたしました。何せ、原稿もなしに1時間しゃべるのですから、どうなることやらという感じでしたが、なあなんとかなりました。こっちでは、講演中でも気軽に質問をしてくれますから、とてもリラックスできていいですね。でも質問に答えてたり、なんだかんだしてると時間がすぐたってしまって、話そうと思ってたことの半分も話せませんでした。でもしっかりと阪大の宣伝はしてきました。
4講座のホームページから、コンパの写真や、佐藤先生、私、甲谷君の写真をとってきて、資料に使いました。
今日は、こちらの大学のしくみについて、ちょっとご報告です。
スウェーデンの大学では、授業料は要りません。すごいでしょう。でも所得税が30%とか、40%っていう国ですから、強制的に親が払ってるようなもんですね。大学は、6年生で、日本の大学と大学院マスターコースがひっついたようなもんです。大学を卒業すると、マスターの学位をもらえます。だから、こっちでgraduate studentといえば、博士課程の大学院生のことを言うんですね。彼らは大学から給料をもらってます。もちろん学費はタダ。そのかわり、毎日最低8時間ちゃんと仕事をしなければなりません。よく分かりませんが、月に20万円以上はもらってるようです。一つのDevision 、ちょっと大きな研究室みたいな感じですが、その会議には、大学院生、秘書、テクニシャン、教授、副教授がみんな参加します。こちらでは、秘書のひとたちがたくさんいます。一つの学科に6人の秘書がいます。Devisionが三つですから、一つのDevisionあたり2人ということになります。私の宿の手配、電話の手配、パソコンの接続の手配などはみんな先生の指示で秘書のひとがやってくれます。また、コンピューターのエンジニアもいて、私のパソコンの接続に関して面倒をみてくれました。とにかく、すべてがシステマチックにできていて、さすがだと思います。日本型のちゃんこ鍋型システムではなくて、フランス料理型という感じですね。まだ2週間ですから、誤解もあるかとおもいますが...。
それと、みんなとにかく家庭をとても大切にします。夜に職場のみんなと飲みにいくなんてことはなさそうで、きのう職場のクリスマスパーティーに参加しましたが、お昼に市内のレストランに行ってクリスマスランチを食べました。日本だと、晩になって千里中央でってな感じでしょうね。土日に仕事なんかしません。weekdayに定刻までに、いかにして最大限の仕事をするかということを考えているようです。そのためのシステムを作っていくわけでしょう。
きょうは少し長くなりました。また、ご報告いたします。

97/12/11

今週はいろいろと忙しくしています。頭の中を英語と日本語が渦巻きます。
では、また....

97/12/08

少しづつこっちでの生活にもなれてきました。今日は、中国からの留学生といろいろ実験の話をしてお昼もいっしょにたべました。
こっちでは、3時にコーヒータイムがあって、みんな集まってコーヒーを飲んで話をします。
大概親切に話をしてくれますので、楽しくやってます。
もうすぐ電話をつけてくれるそうです。
番号は、8−790−7087 です。この電話は私しかでませんので何かありましたら、お電話ください。
こちらでは、クリスマスがもっとも大事な年中行事だとかでクリスマス前にはみんないなくなってしまうそうです。私もしょうがないので(?)、仕事をするのはクリスマスまでになりそうです。
大阪は寒いですか?
こちらでは少し暖かくなって、
先週の雪もすっかり融けました。
でも、夜は冷え込むので、道路は氷が張って
つるつるで歩くのが大変です。
ではまた、お便りいたします。
さようなら。
山中俊夫 in KTH

97/12/04

こんにちわ、山中です。みなさん元気ですか?
Hello, this is Yamanaka. How are you everyone?
火曜日にKTHという大学に来てから、もう2日がたちました。すこしづつ勝手も分かってきて、おちつきつつあります。
Two days has passed since I came here to KTH on Tuesday. I am getting be accustomed to the life here.
でも、なにせわからないことばっかりです。どこへ行っても、誰彼構わず聞いてます。こっちの人はみんな英語がペラペーラで、びっくりしてしまいます。
There are many things I do not know here. I ask anyone whereever I may be. I was surprised to find that most Swedish people speak English so fluently.
そちらはどうですか?暇があったら、メール下さい。
What is new there in the laboratory? If you have time to spare for me, please write to me by mail.
でも、こっちで痛感したのは、英語力の足りなさです。特に、リスニング力のなさに嫌になります。
I noticed that my English is not enough. Especialy I am weak in listning comprehenssion.
帰るころには少しうまくなればいいのですが....
I wish I could be improved when I go back to Japan.
今、午後2時半です。そろそろ日が暮れるころです。
Now it is a half past 2. It is almost the time getting to be dark.
昨日の雪がそのまま残ってて、とてもきれいです。スキー場に大学があるような感じです。
There remains yesterday's snow. Beautiful landscape. I feel as if I was in the unisersity on the skiing ground.
では、また。
See you next time.
KTHにて 山中俊夫
Toshio yamanaka in KTH 
97/12/03

やっとなんとかメールも使えるようになりました。
 とにかく、ばたばたしてて、まだまだ落ち着けませんが、
またおいおい、近況報告もいたします。
 みんながんばってるかな?
KTH(コーテーホー)にて。
山中俊夫

97/11/30(出発前のコメント)

 いよいよ、初めての長期海外出張です。
始めて研究室の望年会と三大学合同発表会を欠席してしまいます。
お正月に日本にいないのも始めてです。
日本だけが世の中じゃあないよという気もしますが、
紅白歌合戦が見れないのはちょっと寂しいです。
 海外出張は、行くまでが大変です。
帰ってからも大概大変ですが、行くまでにへとへとに
なってしまって、行ってから疲れがでるのが私のパターンで
今回も少し不安です。
 では、とりあえず、出発前夜の近況報告でした。

■日程および連絡先
12月1日(月)12時50分 関西空港発(スイス航空SR-163)
12月2日(火)〜12月31日(水)
Department of Building Services Engineering, The Royal Institute of Technolgy(略称:KTH)
Prof. Tor-Goan Malmstrom (お世話して下さる先生)
Tel : 001-46-8-790-7836 / Fax: 001-46-8-411-8432
Address : Brineiivagen 34, Stockholm, Sweden
宿泊先:Apartment B 17, Valhallavagen 7
1月1日(木)〜1月30日(金)
Center for Built Environment, Indoor Environment and Ventilation, The Royal Institute of Technolgy (KTH)
Prof. Mats Sandberg (お世話して下さる先生)
Tel : 001-46-26-14-7800 / Fax: 001-46-26-14-7801
Address : Sodra Sjotullsgatan 3, Gavle (イエブレ), Sweden
Mailing address : KTH, Building Environment, P.O.Box 88,
                        801 02 Gavle, Sweden
宿泊先:近くのアパート(住所がわかりません...)
1月31日(土) 8時55分 関西空港着(スイス航空SR-162)
連絡先 yamanaka@arch.eng.osaka-u.ac.jp


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